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竜王戦第6局と大盤解説会を振りかえる(後編)

■竜王戦第6局

昨日の続きで、竜王戦第6局を振り返りたいと思います。

第6局2日目は、5時半に会社を出、千駄ヶ谷の大盤解説会に到着したのは6時前でした。
大盤解説会は、豊川六段と早水女流二段のペアで行われていました。
下図は到着直後の局面。
竜王戦回顧その3

ここで、次の一手クイズが出題されました。
後手陣は6四の地点に桂馬を打たれるとひとたまりもないので、自分の角道をとめる変化は避けたいところ。しかし、のんびりしていると、▲8四桂が厳しい。
正直、たった今来たばかりだし、私には最高棋戦を読み解く力なんてあるわけないので、次の一手予想なんて、ぜんぜん分かりませんでした。
私は△5二飛と揣摩臆測しましたが、佐藤二冠の着手は△5五角!
なんと会場の10人の人が正解。みんなすげえよ。△5五角成を予想した人もいてワロタw

さて、△5五角に対し、▲同銀。
会場席では▲同銀を疑問手とする声もありましたが、局後の感想では、この▲5五同銀で渡辺竜王は手ごたえを感じたとのこと。

そして、局面は下図へ。
竜王戦回顧その4

ここで、攻めあうとしたら、▲8四桂、△同歩、▲同歩、△9七銀成、▲6一角と詰めろをかける手が目につきます。
しかし、これは以下△7七馬、▲6八桂、△5八飛成、▲同玉、△5七歩以下、先手玉が逆に詰んでしまうのです。
――などということを顔を出した森内名人がおっしゃってました。

実戦は、▲9八飛!、△9九銀成、▲9六飛!の魔手がとびだしました。
▲9六飛では、▲9九飛と銀を取っちゃって、▲6四桂から猛攻をかける手順もあるかと、大盤解説会では指摘されていましたが、渡辺はその手は考えていなかったようなので、おそらく先手がまずいのでしょう。
また、△9九銀成では、△8九銀不成!もあったと、片上五段がブログで述べています。

さらに、局面は進んで下図。
竜王戦回顧その5

魔王が決めに行ったところ。
私ならはるか昔に取ってしまいそうな7三の桂馬を、先手は依然として取っていません。
ここで、△7四飛は▲7六飛とまわる手があり、後手はどうしようもなく、以下先手勝ちとなりました。

それにしても、あんなにスカスカだった先手陣がいつのまにか激堅になっています!
渡辺竜王は穴熊で有名ですが、これはまるで居玉穴熊!!!
豊川六段曰く、強い人は玉を固めるのがうまく、駆け引きを繰り返しているうちに玉がどんどん堅くなっていくと。

本局はすばらしい熱戦でしたが、大盤解説会もとても面白かったです。
豊川六段は、さほど手が見えていなかったものの、解説が聞き取りやすくて分かりやすいだけでなく、ジョークを交えたトークが和やかな雰囲気をかもし出していました。
それに加えて豊川六段のよかったところは、客が質問する手順に対して丁寧に解説していたことと、的外れの指摘に対しても、はねつけたりせずに、穏やかな言葉で何がいけないのかを説明していたことです。

この竜王戦第6局は、私の思い出に残る本当にすばらしい一戦でした。

■拍手返信

>COFFEE17さん
コメントありがとうございます(*^-^*)
本当に竜王戦第6局はすさまじい将棋でしたね~
私は道場では畏れ多いことに四段で指させていただいているのですが、黒星の半数以上は小中学生が相手です。やはり若い人は伸びが違いますねえ。
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テーマ : 囲碁・将棋・チェス - ジャンル : 趣味・実用

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